4月の誕生石でもある水晶(クォーツ)にスポット

4月の誕生石でもある水晶(クォーツ)にスポット

今回はダイヤモンドと同じく4月の誕生石でもある水晶(クォーツ)にスポットを当ててみました。

 

水晶の歴史と産地

水晶の特徴と種類

商品のご紹介

 

【水晶のできるまで】

二酸化ケイ素が主成分となり長い年月をかけて地中で形成されたものが地表で2番目に多い鉱物「石英」で、石英のなかでも無色透明のものを水晶と呼び、六方晶系の柱結晶体で産出されます。

濃度の濃い食塩水を冷やすと食塩が結晶となりますが、水晶の作りも原理は同じです。 地下深くの高温高圧の水に溶けている二酸化ケイ素が、やがて地下の空洞に集まり、ゆっくり冷やされると大きな結晶が、早く冷やされると小さな結晶ができます。

それが水晶です。結晶は100年で1mmぐらいずつ成長していきます。

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水晶クラスター(よく空洞に結晶がびっしりついたものが売られていますね。)

【水晶の歴史と産地】

水晶の歴史は長く、いつ誰が発見したのかは分かってないくらい古くから世界中で親しまれてきました。

古代ギリシャ時代に刊行されたテオフラストス世界最古の鉱石辞典「石について」(紀元前4世紀)に水晶の記述が、また、中国の薬物辞典「神農本草経」(1〜2世紀)は水晶について記されている中国最古の書物です。

主な産地は、ブラジル(ミナスジェライス州)、アメリカ(アーカンソー州)、中国(四川省)、インド、パキスタン、ネパールのヒマラヤ産です。中でもブラジル産は透明度が抜群に良いことでも知られています。

日本の書物には平安時代以降にならないと水晶は登場しませんが、山梨県の馬場平遺跡(参考:甲府市サイト)で縄文土器などとともに水晶の石器などが大量に出土したことから、縄文時代にはすでに水晶は使われていたことがわかっており、その頃から山梨県で採掘がされていました。

【水晶の特徴と種類】

水晶は透明感があり、まるで氷そのもののような天然石です。

水晶

成分に二酸化ケイ素以外に他の成分が入ることで様々なカラーバリエーションを生み出します。

  • 紫色→アメジスト
  • 黄色→シトリン
  • ピンク色→ローズクォーツ
  • 茶→スモーキークォーツ

スモーキークォーツ

 

また、内包物が入り込んだ水晶も存在し、石の名前もそれぞれ違います。
  • ストロベリークォーツ→水晶内に細かいゲーサイト(針鉄鋼)が入り込んでいてピンク色に見える
  • ルチルクォーツ(針水晶)→金鉱石という金色の繊維状のもの(ルチル)が入り込んだ水晶。
  • ファントムクリスタル→何らかの原因により成長が一時的に止まった水晶がまた再び成長し始めたときに、水晶内部に山型の模様が入ったもの
  • ガーデンクリスタル(苔入り水晶)→水晶内部に泥岩や石英が入り込んだものが苔のように見えることからその名がついたとも
ガーデンクリスタル
ガーデンクリスタル

数ある宝石の世界でも水晶の透明度はトップクラスですが、その代わりダイヤモンドのようにバチバチっとした輝き方はせず(カットの仕方によっては輝くように見せることもできます)、どちらかというと透明感を楽しむ石です。モース硬度で水晶は7と比較的高めの石(ダイヤモンドは10)です。

【水晶についての注意】

天然の水晶は産出が安定していて、貴重な存在ではないですが、中には溶錬水晶(練り水晶)や人工水晶のジュエリーも一部出回り、内包物を極端に含まない上安価なものは天然ではない可能性も高いので注意も必要です。

溶錬水晶は、水晶を粉末にして高温で溶かし不純物を取り除き冷やし固めたもので水晶由来ではあるものの要はガラスと同じです。ガラスはナイフで傷つきますが天然水晶は傷つきません。つまりガラスと同様の溶錬水晶は天然水晶より硬度が低い(硬度4)です。

人工水晶は数ヶ月の短期間で人工的に作られ不純物を含みませんので、クォーツ式時計に代表される精密機械のパーツなどに使われますが、人工水晶が時折ジュエリーに使用されることもあるようです。

完全無傷な水晶もきれいだとは思いますが、天然水晶だからこそ見られる内包物や傷を、透明感とともに楽しむのも悪くないのでは?と思ってしまいます。

 

 

いかがでしたか。水晶の魅力はずばり透明感!!4月の誕生石ダイヤモンドも良いですが、透明感のある水晶も吸い込まれるような美しさでまた違った良さがありますね。最後に水晶を使った商品のご紹介を。

【商品紹介】

 

 

クセがなく、同シリーズの他の天然石のラップブレスとの重ね付けにもおすすめ。

 


 

 

 

 

 

ライター情報:サニーサンデービーチスタッフ歴5年 Miho

サニー随一のハワイ好き。(サニーハワイブログの筆者)

海外旅行の趣味が高じて口コミライターとしての活動も。その本数はなんと月100本以上。

その経験と知識を生かしてサニペディアを担当。


 

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