2021.11.15(Mon)
【オルテガ柄とはこんな柄】
西海岸ファッションのコーディネートでも度々登場する柄、オルテガ柄をご存知ですか?オルテガという言葉は聞き慣れない方もネイティブ柄、トライバル柄などと聞けば、あの柄のことかな?と想像できる方も多いと思います。
夏でも見かけることはありますが、あたたかみのある色合いのものが多いので、秋冬に身に着けたくなる方が多いのではないでしょうか?
【ネイティブ柄とは違うの?】
ネイティブ柄というのは、いわゆる民族柄とか、特定の部族の伝統的な柄で、オルテガ柄というのはその中でネイティブアメリカンの三角形やひし形を組み合わせたような幾何学的な模様を指し、ラグ等インテリアやテント等のアウトドア用品、衣服など様々な布織物でその柄が用いられています。
似たような柄でトライバル柄というのがありますが、それはネイティブ柄と同じように特定の部族の伝統的な柄ですが、サモアやアフリカなどでタトゥーに使われたりしている黒を基調としたモノトーンの柄がトライバル柄と呼ばれています。
とくにオルテガ柄、ネイティブ柄、トライバル柄に大きな違いはありませんが、強いて言えばオルテガ柄、トライバル柄はネイティブ柄の中に属してるといった位置づけです。
【オルテガ柄の由来と別名】
オルテガ柄のオルテガというのは一族の名称です。アメリカのニューメキシコ州サンタフェの北部にあるチマヨ村のスペイン系開拓移民がオルテガ一族でした。オルテガ一族に伝えられてきた手織物の柄という意味になります。 オルテガ柄はこのオルテガ一族が住んだ村の名称からとって別名チマヨ柄とも呼ばれ、その織物をチマヨ織と言ったりもします。
ニューメキシコ州サンタフェの街
【元々はお土産だった?オルテガ柄の歴史】
17世紀後半から18世紀初頭にガブリエル・オルテガという人物を含め数人がスペインからアメリカ南西部に開拓移民として渡り、このチマヨ村でガブリエル達は、この土地で厳しい自給自足生活を始めます。そしてその暮らしの中で牧羊方法、紡績技術を身につけていきます。
そのときに近くに住んでいたネイティブアメリカン(先住民)ナバホ族の影響を受けてつくられたのがこのオルテガ柄とその手織物でした。
1885年チマヨ村の南西約24kmにある、エスパニョーラ近郊に鉄道が敷かれると、トタン屋根、缶詰食品、ミシンなど様々な生活用品をはじめとする、アメリカ東部の文化や生活様式がチマヨ村にも入ってきました。
一方、鉄道ではるばるやってきた東部の人々は、今まで見たことのないニューメキシコの風景、文化、生活様式に大変驚き、関心を持ち、チリリーストラという唐辛子を糸でつなげたリースや、先住民の素焼きの壺やお皿などとともに、手織りのオルテガ柄(チマヨ柄)の織物などの工芸品がニューメキシコの旅の土産物として東部へ持ち帰られるようになりました。
チリリーストラ
その後も多くの観光客がこの一帯を訪れるようになって、さらにオルテガ柄(チマヨ柄)の手織物は人気となりアメリカ全土にその柄が知れ渡ることとなりました。
【私Mihoの考察】
この長い歴史を見ていくと、アメリカ東部の人々にとってはオルテガ一族の織った織物は今で言う伝統工芸品なのだと思います。 それがいつしかアメリカ全土に広まり、この柄に近い柄でアパレルや小物などが作られ、これらの柄もオルテガ柄も呼ばれるようになり、今もアメカジスタイルのコーディネートにも欠かせない柄の一部となったのだなと思います。
最後に、、オルテガ柄を使ったアイテムのご紹介!
POL オルテガ刺繍 オーバーサイズジャケット
まず紹介するのはオルテガ柄とバッファローの刺繍が大きく入ったオーバーサイズジャケットです。刺繍はカラフルな色使いでネイティブ感がより感じられる一着です。 オーバーサイズなので冬は多少厚着して中にたくさん着ることができ冬のアウターとしても活躍できますし、秋口や春先にはインナーを薄手のものに変えれば少し肌寒いとき用のジャケットとして羽織ることも可能です。 前も後ろも袖にも刺繍がふんだんに入っていて高級感のあるジャケットですね!
カラーは、クリーム(↑)とグレー(↓)の2色。税込17380円(サイズS~L)
詳細はそれぞれの画像をタップ!
オルテガ柄 ルアナ/ポンチョストール
羽織りにもなるオルテガ柄のルアナ/ポンチョストールです。
肩掛けにするとポンチョとして、またひざ掛けにしたり、首に巻いたりと使い方は自由自在。万能ビッグストールです!
フリーサイズ 税込7480円(詳細は画像をタップ)
いかがでしたか?
次回は 上品な色合いの天然石「アイオライト」について です。
どうぞお楽しみに〜!
ライター情報:サニーサンデービーチスタッフ歴5年 Miho
サニー随一のハワイ好き。(サニーハワイブログの筆者)
海外旅行の趣味が高じて口コミライターとしての活動も。その本数はなんと月100本以上。
その経験と知識を生かしてサニペディアを担当。
お問合せには画像のやりとりもできるLINEが便利です!