2022.10.3(Mon)
まだまだ暑い日が続き、9月は大学生はまだ夏休み中ですが、高校生以下は夏休みも終わり新学期が始まりますね。 日本ではただ次の学期が始まるということだけですが、アメリカでは9月を境に新たな学年に上がります。 今回は日本とアメリカで年度の考え方が異なっているのはなぜなのかという疑問を解説していきます。
【実は9月始まりはアメリカだけではなかった】
アメリカの新年度の始まりが9月というのを知っている方も多いと思いますが、実はアメリカに限ったことではありません。 新年度が9月始まるのはアメリカの他にイギリス、カナダ、フランス、イタリア、スペイン、ベルギー、ロシア、中国などです。 またシンガポールでは1月、オーストラリアやニュージーランドでは1月末から2月初め、韓国では3月、タイでは5月、フィリピンでは6月、ドイツでは8月にそれぞれ新学年が始まり世界でもばらつきがあります。(学校、地域によって若干の差があることがあります。)
9月始まりの国々は欧米が中心となっていますが、そういった国々は現在116ヶ国あります。全世界のおよそ8割が9月始まりなのです。
ちなみに日本と同じ4月始まりの国はほとんどないと言ってもよく、インドでは4月から7月にかけてと地域によってまちまちなのだそうです。
【欧米ではなぜ9月始まりなのか?】
そもそもなぜ欧米は9月を新年度としているのか、諸説ありますが、最も有力なのは農業のスケジュールに関係しているというという説です。 欧米では7月から8月にかけて農作業の最も忙しいシーズンとなります。前年の秋に撒いた冬小麦の収穫が夏に行われるとか、畜産を営む農家では家畜に与える干し草を作るシーズンとなっていて多忙を極めます。 農家の人々は、夏の忙しいときは子どもたちにも農作業の手伝いをしてほしいですし、またそれぞれの国の政府はなるべく多くの子どもたちが学校に通ってほしいわけです。 それをふまえて、子どもたちに農作業を手伝わせることもでき、学校にも通わせることができるのは9月の農作業が落ち着いた頃が適していると判断され、9月を年度初めとする欧米の国々が今ではほとんどとなりました。
他にも天候に合わせているという説もあります。最も暑い7月や8月という時期を避け暑さが和らいでくる頃が9月ということで9月始まりを採用している国が多いという理由です。
【日本ではなぜ4月始まりなのか?】
次に日本の年度始まりがなぜ4月となっているのかについてです。 日本は戦後になって多くの欧米の習慣や文化が採り入れられてきましたが、この年度の時期を他国と合わせなかったことに理由はあるのでしょうか。
もともと日本では藩校、私塾、寺子屋などというものが江戸時代からありました。これらにはいつから入るというのはなく、経済状況や家庭状況によって入れるとき、入りたいときにいつでも入ることができました。
明治時代になると西洋からの文化がたくさん入ってきて、近代化を進めようという動きが強まりました。いわゆる文明開化ですね。 教育制度についても文部省が作られ、学制という制度が公布されました。学制というのはアメリカやフランスなどから倣った教育制度で、性別関係なく教育を受けられるという制度です。学区を設けてそれぞれの学区で大学、中学、小学を設立しました。 大学などでは外国人の教師を多く呼ぶことも必要でしたので、多くの外国人の教師を集めるためにも欧米と時期を合わせて9月始まりとしました。
もともとは日本も9月始まりだったのです。 しかし明治19年、年度が4月始まりに変更となり今に至っています。 なぜ変更になったのかというと会計年度が4月から3月になったからです。
なぜ会計年度がその時期になったのかは詳しくは分かっていませんが、それに合わせて多くの学校や企業が次第に4月始まりとなり、1921年に統一されました。
いかがでしたか?日本はかなり世界的にも珍しい国というのがわかりましたね。
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次回は今回の続きをお話します。
日本がもし9月始まりになったらどうなると思いますか?
ライター情報:サニーサンデービーチスタッフ歴5年 Miho
サニー随一のハワイ好き。(サニーハワイブログの筆者)
海外旅行の趣味が高じて口コミライターとしての活動も。その本数はなんと月100本以上。
その経験と知識を生かしてサニペディアを担当。
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